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7.3 設計・開発 7.3.1 設計・開発の計画 企業は、製品の設計・開発計画を立案し、管理すること。計画の作成には、以下の事項を決めること。
企業は、効果的なコミュニケーションや明瞭な責任分担を明らかにするために設計・開発に関係する他のグループとの連携を管理する。 アウトプットとしての計画内容は、設計・開発の進捗にしたがって適切に更新されること。 |
新規製品やサービスの設計・開発の業務を実際に行っていない企業は、「適用を除外」できる要求事項である。たとえば、顧客から部品の図面を受け取り、金属材料を切削加工して図面どおりの部品を製造するなどは設計・開発を伴っていないので、適用を除外できる。親会社の下請け企業など多くの中小企業では設計・開発の適用を除外できるはずである。他方、基礎原理を生かした技術やあるいは専門分野の経験を活用しさらに独自のアイディアを加味することによって初めて製品化ができる新しい製品やサービスであれば、設計・開発プロセスを適用せざるをえない。新製品開発ではないが、建築物の設計やソフトウエアの開発など顧客別のプロジェクトを主な業務としている企業は設計・開発プロセスの採用が当然である。また、製品を製造する工程や設備の設計や開発も適用できることには留意が必要である。国際規格ISO9001:2000の設計・開発プロセスは、「設計・開発のステージ」の概念を基本にした統制のとれたアプローチの一つである。開発担当者や設計者の独創性や創造性を重視するあまり起こりがちな独断や独走を排除でき効果的に設計・開発業務を進めることができる特徴がある。
設計・開発は、いくつかのステージを越えながら完成に近づける。たとえば、構想、試作設計、量産試作、量産設計を設計・開発の四つのステージと決めることである。各ステージから次のステージに移るには、試作テストやデータ分析などステージ毎の活動によって得られた結果をレビューし、結果に確信がもてれば次のステージへ進めることができる。各ステージでの活動を行う責任者や担当者を決めるだけでなく彼らに与えられる責任と権限を明確にする。
試作設計が終わり量産試作を行うステージに移る際には、量産を受け持つ工場の担当者や材料の購買担当者などとの充分なコミュニケーションが不可欠である。このように他の部門とのインターフェースを各ステージで決めることは設計・開発の成功に大きな影響を与える。大きな組織で運営される企業では部門横断的なプロセスの採用は、設計・開発に特に重要となる。
大規模で長期の開発計画を作る必要がない中小企業であっても設計・開発のプロセスを採用しなくてはならないことがある。たとえば、下図に示すような簡単な配合設計を伴う化学製品である。開発ステージを示すプロセスフロー図を参考にして実用的な簡素なプロセスを自社の製品やサービスの設計・開発に応用するとよい。



